クライスラー

クライスラー(CHRYSLER)

ゼネラルモーターズやフォードモーターと共に「ビッグスリー」と呼ばれており、アメリカの自動車市場を牽引してきたクライスラー。リーマン・ショックに伴う金融危機および大不況によって一時は倒産の危機でしたが、連邦倒産法の適用によって再編し現在ではフィアット傘下で展開をしています。社名でもあるクライスラーブランドの他に、ダッジやジープのブランドを所有しており、特にジープブランドは代表的なSUVの一つとして日本でも有名です。

ジープブランドの中でも「ジープチェロキー」と「ジープラングラー」はニーズが高く、リセールバリューも安定して高めと言えます。また、本格的な四輪駆動を備えオンロードもオフロードもそつなく走る「ジープチェロキー」は、急な上り坂での発進を補助する「ヒルスタートアシスト」や急勾配での自動ブレーキ制御システム「ヒルディセント・コントロール」といった装備を積んでおり、雪道などの悪路や急勾配でも安全に走ることができます。

他の車種に比べ初代ジープのデザインをその身に色濃く残す「ジープラングラー」は、質実剛健な四輪駆動機構を搭載し、一目でジープだとわかるような無骨な雰囲気を全体に纏っています。またジープブランドの他にも、ダッジブランドの「グレートボイジャー」、クライスラーブランドの「300C」や「PT クルーザー」はそれぞれ人気が高く、状態さえ良ければ買取価格は総じて高額となっています。

「グレートボイジャー」は大きなボディサイズが特徴の元祖ミニバンとも言える車で、上質な内装と安定した高速走行が売りです。アメリカを象徴するかのような力強い外装とゆったりしたシートを持つ「300C」は、懐かしさを感じさせる外見とは裏腹に、走行中に8気筒から4気筒へ切り替える可変シリンダーシステムを積むなど、最新技術の粋を集めて作られています。「PTクルーザー」はアメリカンクラシックなレトロデザインと機能的なパッケージングが好評を博しており、その奇抜なデザインはクライスラーの歴史に名を残したと言えます。