プジョー

プジョー(PEUGEOT)

プジョーはフランスに本拠地を置く世界最古の自動車量産メーカーで、自動車のみならずモーターサイクルもヨーロッパで製造・販売しています。元々はフランスで金属製造業を営んでおり、1800年代後半から自動車製造に参入したメーカーです。1970年代には経営不振だったシトロエンを吸収合併し、PSA・プジョーシトロエンを設立。また1979年には他自動車企業を傘下にしたことで、フランス最大の自動車メーカーとなっています。プジョーは自動車製造だけではなく自動二輪車も別会社にて生産しています。

プジョーの中で「206」「207」の「2シリーズ」、「306」「307」の「3シリーズ」は輸入車としてはコストが抑えられており、人気が高くなっています。また中古車市場でのリセールバリューが高いのも人気要因の一つですね。この2つのシリーズは排気量が小型自動車クラスであり燃費も良く、街乗りに最適なクラスだと言えます。プジョー車の特徴は、独特の設定がなされたサスペンションで、猫足と呼ばれるしなやかなで路面に吸い付くような接地感のある足回りが挙げられます。車を走らせる上でサスペンションは硬くなりがちですが、プジョー車では柔らかい乗り心地と安定性を両立しています。

プジョーの主力モデルである、スモールコンパクトモデル206・207シリーズでは、3/5ドアハッチバックや電動開閉式メタルルーフのコンバーチブル(CC)、ステーションワゴンの「SW」モデルと呼ばれるワゴンタイプなどボディタイプにバリエーションがあります。

206シリーズは1999年5月~2008年1月に発売されたモデルで、搭載されるエンジンは1.4L SOHC(74馬力)と1.6L DOHC(108馬力)、スポーツユニット2L DOHC(137馬力/高出力版177馬力)の直列4気筒3タイプ。207シリーズは2012年まで販売されていたモデルで、搭載エンジンは1.6L直列4気筒DOHCエンジン最高出力120馬力、最大トルク160Nmとなっています(GT除く)。

306シリーズは1994年2月~2002年6月に発売されたモデルでボディバリエーションが多く、サスペンションはプジョー伝統の前/ストラット、後/トレーリングアームを継承しています。307シリーズは2001年10月~2008年11月に発売され、プジョーの量販主力モデルでした。上級モデルとして、2.0Lエンジン/専用ブラック・フルレザーシートインテリアを採用した「Griffe(グリフ)」が新たなラインナップとして追加されました。