セレナは日産で初めてのS-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)を採用した車種で、従来型から装備しているアイドリングストップ装置のスターターモーターと通常の補機用鉛蓄電池を強化した上で走行用の動力に活用したハイブリッド車です。
こうしたマイルドハイブリッドは大掛かりな装置が不要で室内空間を圧迫せず、車両価格の上昇を抑えながらも通常のガソリン車よりも燃費改善効果があるため室内空間を重視するミニバンにマッチした方式とも言えます。
このクラスのミニバンには従来ハイブリッドの設定のある車種が存在せず、そのためマイルドハイブリッドながらクラストップの燃費性能を誇っています。もともとこのクラスのミニバンはファミリーユースとして高い人気があり、中でもセレナは人気車種です。その上S-HYBRIDのグレードであれば付加価値が評価されており、買取価格が有利です。
エクストレイルはSUVらしい角ばったスタイルと手頃な車両価格、クロスオーバーらしい快適性などバランスのとれた性格付けを持ち、初代から人気の車種です。日本国内では珍しくクリーンディーゼルがラインナップされた車種も販売されていました。このクリーンディーゼル搭載の20GTグレードは走りも良く、車両価格の高さから新車販売比率では他グレードに譲るものの、中古車市場では値落ちが特に少ないグレードとなっています。
ジュークはクロスオーバーSUVの中でもヘッドライトを大型のフォグランプ風にバンパーに埋め込み、小さなヘッドライト風に見えるのが車幅灯という奇抜な顔を持つ車種です。
マーチ、キューブ、デュアリスといい日産はこうした「狙ったデザインで当てる」のが得意なのか写真よりも実際に見た方がかっこよく、見慣れてくるとさらに魅力的に見えてくる不思議なデザインです。フロントだけでなくリアにはフェアレディZと共通イメージのブーメラン型のテールランプ、内装に目を移せばスポーツバイクのタンクのようなシフトノブまわり等、様々なモチーフを取り入れながらも統一感のある素敵な内外装を持っています。
このデザインの良さと手頃な価格は実際のセールスにも反映されており、発売直後に1ヶ月もたたないうちに1万台ものジュークが売れました。ジュークには1600ccターボで190馬力のエンジンを持つよく走るグレードもあり、元気な走りを求める方にもお勧めできます。新車販売の人気はもとより中古車市場でも安定した人気を誇るため値落ちも少なめです。
スカイラインは日本車随一の歴史を持つ正統派GTです。日本グランプリのS54B、50勝のハコスカ、グループA等で活躍したR32以降と伝説や逸話に事欠かず、GT-Rの名は独立車種としてスカイラインを離れたとはいえそのスポーツイメージから他の同クラス車とは一線を画する存在として根強い人気を持っており、値崩れの少ない車種です。