車検を行う前に売却が得か、済んでからが得か?
「新しい車に買い換えるのは次の車検に合わせて」って考える方は多いのでは。そんなときに悩ましいのが「車検を済ませてから売却する方が良い」のか「車検の前に売却する方が良い」のかってことですよね。これは難しい問題です。一般的な傾向として、「車検にかかった費用ほど、売却代金が上がるとは限らない」ようです。しかし「車検寸前で売却」が一番お得かというと、そうでもないようです。
車検の残りの期間があればあるほど、次にその車に乗る人にとってお得感がある=高く売れる=買取業者も高値で買い取れるということ。ただ、買取時に車検にかかった費用まるまる上乗せされるわけではありません。逆に、次の車検までの期間が短い=次に乗る人の負担が多い=買取業者も、そこを考慮して高値が付けづらいということも成り立ちますが…車検が終わったばかりの車と大きく違うかというと、そこまで大きな違いにはなりません。「次に買いたい車があるときが、今の車の売り時」くらいに割り切ったほうが無難かもしれません。
実際、車検の有無よりも大事なのは普段のメンテナンスです。整備した記録や部品交換の記録がしっかり残っている車は、査定する買取業者も車の状態を判断しやすいばかりか「大切に乗っていたんだな」と感じるので、平均より高い金額を提示しがちです。普段のメンテナンスをしっかりしているか否かの方が評価されることもしばしばあります。普段の地道なメンテナンス、自動車への愛情が結果的に自動車の寿命も延ばしますし、また査定時にも有利になります。
次に乗りたい車があるタイミングで今の車を売却し、新しい車を購入。車が変わっても丁寧なメンテナンスを怠らない。それがまた次の買い替えの際にもボディーブローのように効いてきます。普段の整備をしっかり行うことを心がけたいものです。