キズは直してから売るべきか、直さずに売るべきか?
結論から言うと、「直さずに売る」が正解です。たしかに、傷や凹みは査定額を下げる要因になります。事故をしてしまったわけではなくても、小さな傷だったとしても、当然傷があれば査定額は確実に下がってしまいます。
しかし、傷を修理したことで査定額が上がるということはあまりありません。正確には「修理にかけた金額と同程度、もしくはそれ以上に」金額が上がることは、まずありません。せっかくあなたが修理しても、「傷を直したことによってアップする額よりも修理代の方が高くついてしまう」という可能性が、非常に大きいのです。なぜなら、傷を修復する際にかかるお金には塗料や部品などの実費だけでなく、人件費や工賃なども含まれているためです。費用対効果を考えて、傷はそのままで査定に出すことをおすすめします。
もしかすると、「査定額が下がらないように、修理したことを黙っていたい」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。傷があることがばれなければ、査定額はたしかにアップするでしょう。しかし、車を査定するのは年間何百台もの車を査定しているプロフェッショナルです。いくらあなたが黙っていても、修復歴は確実に見破られてしまいます。査定士さんも人間ですから、あなたの印象というのはとても大切な要素です。修復歴を隠していたことがばれた場合、「この人は他にも何か嘘をついているのではないか」と思われてしまうかもしれません。そうなった場合、リスク回避のために低めの査定額をつけられてしまう可能性もあります。それはとてももったいないことですよね。
買取業者と信頼関係を築き、車をより高い値段で買い取ってもらうためにも、傷や修復歴についてははじめから正直に伝えましょう。このように正直に伝えることが逆に好印象となり、査定額のダウンを最小限にできるかもしれませんよ。もちろん、傷がないことが一番良いわけですから、車を運転される際はどうぞ安全運転で!